続・達磨祭 坐禅

2024/10/19(土)

先日、道院内にて挙行した達磨祭に続き「拳禅一如」の修行の一つとして

本町道院より8名の拳士と今回の住職を紹介していただいた道院長のご友人の計9名にて

坐禅会を行いました。

今回、お世話になったのは和歌山市内鷹匠町にある曹洞宗「仙境山 珊瑚寺」さん

たいへん立派なお寺でした。

珊瑚寺は昔、和歌山市の和田村にあり「三五寺」としていましたが

天正13年 初代和歌山城主 桑山重晴公が現在の場所に移建し重晴公の菩提寺とし、

その重晴公が珊瑚の数珠を寄進したことから珊瑚寺と呼ばれるようになったそうです。

その数珠は今も寺宝として伝え続けられてるとのこと。

また、珊瑚寺さんの鎮守のお稲荷さんには「股白」と呼ばれた狐が住み着き、狐の恩返しのお話は

「日本昔話」にも「股白狐」として語られたそうです。

 

さて、いよいよ坐禅の始まりです。

住職より本殿への入る作法を聞き、本殿に入らせていただき次に坐禅座布の準備法、

結跏趺坐の組み方、手の手法など坐禅の作法を教えていただき、坐禅を始めます。

(私は体が硬く結跏趺坐はできませんが・・・)

鐘の音が「カン・カン・カン」と3音が開始の合図となります。

一瞬にして静けさに包まれ周囲の空気に吸い込まれていきます。

鳥のさえずり、木々の間を流れる風の音、空気感、時に近代的な自動車の音  

音というものを体全体で感じ調息に神経を注ぎます。

通常は40分ほどの時間をかけ座禅を行うとのことですが、今回は初めて坐禅を体験する方も

おられるということで、30分に短縮。

私は坐禅は今回で3回目ですが、始まってすぐ警策にて住職より姿勢を修正していただき

最初の1~2分は時間の流れるのが遅く感じますが、調息の仕方が整ってくると案外 30分は

短かったように感じました。  終始 自分の姿勢を修正するのが精いっぱいなので、

雑念を消すなんて、まだまだ無理ですけど・・・。

鐘の音が鳴り坐禅が終了

広間に移り、お茶を頂き談話し住職よりお話を聞かせていただきました。

住職のお話に

坐禅で大事なことは精神統一はもちろんですが、まずは丹田の下にて調息すること

そして立腰し姿勢を正すことにあり。

腰を立て姿勢を正す=精神を正し、態度姿勢を正し、生き方を正すことを意味するとお話をいただきました。

そして、坐禅中に雑念、煩悩を消すのはどうすればいいのですか?の質問に

「雑念を消すのではなく、その思想に現れた雑念を追わないようにするのです。」と教えていただきました。

参加した拳士からの感想は

前田支部長

「坐禅は初めての体験で、まだまだ集中できず・・・自分をもっと見つめ見直さなければと再確認できました」

柳園拳士

「十数年ぶりに坐禅する機会に恵めれ、湧き上がる思考を追わずよう心がけようとするも体は動かせずの状態。 そこで動かせない不自由を感じる事で日ごろの自由に改めて感謝することができた」

宮井拳士

「坐禅は初めての体験。 腰に持病があり肉体的・精神的にも苦痛を感じながらの坐禅。しかし住職より警策をいただくこともなく無事に終われて安堵。少林寺拳法を始め精神的・肉体的に強くなれてると実感。自分を知る良い機会となりました。」

中筋女性拳士

「初めは足の痛み眠気との闘いでしたが、呼吸に意識を向けることに集中していると、何かパッと開かれた感じを体験。終わったあとは、とても清々しい気持ちになれました。」

Brog担当の私は

「坐禅は3度目の経験 ストレートネックで猫背で姿勢が悪いことは自覚しているので、少林寺拳法を始めてから常に一番大事な正中線を意識するようになり、今回の坐禅にても自分の百会が正中線上にあるか?を意識し集中するようにし、調息にも心がけ挑みましたが始まって早々に住職の警策により修正をいただきました。 坐禅が終わってすぐに住職より「腰が悪いのですか?」とお声をいただき持病の指摘をされ、さすが住職!見過ごしてると実感もありました。 「雑念・煩悩を追わず」はまだまだできませんので精進していかなければと再確認」

最後に

田村道院長より

(この日、田村道院長は立ってるのもやっと、というほどの腰痛。しかし門下生が待っている!と

杖をついての来寺。残念ながら椅子にて座位にての参加となりました。)

「驚くことに座ってるのも無理か?と懸念していたが、坐禅が始まり精神を集中すると・・・あら?不思議。 腰痛が治まったと不思議な体感をした」

 この度の達磨祭にて皆さんにお伝えしたかったことは「拳禅一如」です。

 身体と心のバランスが修練でいかに大切であるか?を体験していただけたことに感謝いたします。

とお言葉をいただき

みんなで珊瑚寺のご本尊 聖観世音菩薩像の前で記念撮影し、達磨祭 坐禅会を修了しました。

この度 達磨祭を通し貴重な時間と体験をする機会をいただいた田村道院長

そして、その機会をいただけることを紹介していただいた山根さんに感謝申し上げます。

人間形成・人間育成における「禅」の大事さと必要性を再確認と再認識する機会に感謝。

ありがとうございました!!!

 

仙境山 珊瑚寺 では、毎月第一土曜日の朝6時より坐禅会を行っており、一般の方・団体の方も参加可能です。(初めての方は最初2~3回は作法会得のため短めの体験が必要)

詳しくは 珊瑚寺H/Pにて  曹洞宗『仙境山 珊瑚寺』- 和歌山市鷹匠町 (sangoji.jp)

 

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